コンクリート技士による管理のもとで配合され、現場で打設されたコンクリートの一部を、サンプルとして保管し、所定の期間が経過後固まったものに実際に圧力を加えて、想定した以上の強度があることを確認しています。
外壁タイルの貼り方はモルタル圧着貼りではなく、Q-CAT工法による有機系ボンドを採用。貼り付け前の素地も細やかに監理しています。貼り終わったタイルは、施工後剥離することがないように、接着力試験機で引っ張り試験を行ってチェックしています。
外壁の要所に誘発目地を設け、ひび割れ防止対策を施しています。誘発目地で、外壁の伸縮を吸収することにより、その他の部分でひび割れを生じにくくする工夫です。
建築基準法とは私たちの生命や健康、財産を保護するため、建築物の構造や設備などの基準を定めた国の法律。建設時、また建築物の安全維持において、技術的な基準が厳格に定められています。地震等の災害が多い日本の住まいとして、レベルが高いとされるこの建築法規を厳守することはもちろん、さらに徹底した調査や技術により、耐震や耐久などの性能を高めています。
現地においては敷地調査やボーリング調査、標準貫入試験など、地盤を綿密に調査。強固な地盤であることを徹底した調査により確認しています。
コンクリートは、水(混和剤※を含む)の比率が小さいほど耐久性が高まるため、水セメント比を50%以下に設定しています。
※混和剤とは、作業がしやすさや強度・耐久性の向上、凍結速度の調整を目的に、コンクリートに混和される薬剤の総称。
現地において3地点でボーリング調査を実施。地盤面から深さ8m程度の位置にN値50の非常に硬い良好な支持層が存在します。今般の基礎はマンションの荷重を直接地盤に伝える基礎工法を採用しています。
■N値グラフ(地質のもつ固さを示しています。)実際の現地の地質を表しています。
柱や梁で架構を構成し、強さと粘りを組み合わせ、地震に耐えるように工夫した耐震構造を採用しています。
33〜36N/㎟の圧縮強度のコンクリートを採用。建物と自重の地震の揺れに耐えるよう、構造躯体のコンクリートは、設計基準強度以上の、33〜36N/㎟以上の荷重に耐えるコンクリートを採用しています。
※36N/㎟とは1㎡あたり約3,600トンの圧縮に耐えられる強度を意味しています。
マンションの構造躯体は、鉄筋を保護する意味で重要なコンクリートのかぶり厚さは、建築基準法で定める数値よりプラス約10㎜以上の厚さを確保。より厚くなったコンクリートが酸化しやすい(サビやすい)鉄筋を守ります。
※かぶり厚さとは、鉄筋を覆うコンクリートの厚さのことです。このかぶり厚さが不足すると、アルカリ性のコンクリートが中性化し、鉄筋のサビを引き起こし、強度が激減します。
建建物の柱の部分に巻く鉄筋(帯筋)で高強度せん断補強筋を使用してあるものについては、溶接閉鎖型にし、柱の粘り強さを高めています。また、床・壁の鉄筋は、コンクリートの中に二重に鉄筋を配したダブル配筋により強度を確保しています。(1部雑壁シングル配筋有り)
床は、コンクリート床に直接フローリングなどの仕上材を貼る直床工法ではなく、床全体を二重床にしています。この二重床構造により床衝撃音を吸収、遮音性とともに断熱性・防湿性・歩行感を高めています。天井は天井スラブとの間に空間を設け、電気配線を納める構造。二重床・二重天井は将来的なリフォームの自由度が高く、配管等のメンテナンス性にも優れています。※玄関は除く
二重床は実生活において発生する頻度の高い軽量衝撃音に対する遮音性能に優れています。
※上階で走ったり跳ねたりした場合の騒音は発生します。
本来の剛質性と適度な弾力性を持ち、快適な歩行感があります。直貼り床に比べ過度なソフト感や底付き感がありません。
床下に空間があるため、直貼り工法のようにコンクリート埋め込み配管になっておりません。配管メンテナンス性の向上と共に、将来のリフォームなど間取りの可変性も高めました。
キャスターや落とし物などによるへこみ傷が付きにくい仕様です。
スリッパ歩きなどでつく、すり傷などの磨耗が目立ちにくくなっています。
鋼球落下(500g、直径50㎜)を高さ75㎜から落とした場合のへこみを当社の一般フロアーと比較して小さくしています。
食品などの汚れが落としやすく、染みになりにくいコート仕上げです。